Zoom Up…P6
とっておき‘の旬な情報をZoom UP!防災特集
被害を最小にする
7月2日、落雷で火災発生。保育園の隣家が全焼!
7月2日、落雷により隣家が全焼するという被害にあったのが、長岡京市竹の台の小規模保育園・Cherry’s Hug。燃え盛る火を避けながら、9人の園児を避難させるという緊迫した状況でしたが、子どもたちは落ち着き、泣くこともなかったといいます。
園長の西村日登美さんは「日頃から、緊張感をもって避難訓練をしていますから、子どもたちは今日も訓練かなぁ∼って思ったのかもしれませんね。保育士たちも、 日ごろの訓練通り、適格な判断とチームワークで子どもたちを守ってくれました」と。
保育園の避難訓練ルポ
保育園では、児童福祉法で月に一度以上、様々なシチュエーションで実施することと定められています。Cherry’s Hugで行われている避難訓練を見学させていただきました。
もちろん、訓練の主体は保育士。綿密な防災訓練計画書を担当の保育士が作成し、それに添って実施されます。今回の「設定」は軽度の地震。「ねらい」は保育士の周りに子どもが集まり、身を守るポーズの取り方を学ぶ、というものでした。
1歳から2歳という幼い子どもでも、「自分の身を自分で守る」という行動がしっかりとれていることに驚きました。子どもたちの力を信じて、繰り返し訓練していくことですね。家庭でもママと一緒にやってみましょう!
防災教室最前線ルポ
東京で話題の「子ども向けの安全教育プログラム」が関西上陸!
生き抜く力を育てるSafety Kidsプログラムを開催中!
「もしも」の時に動ける大人、そして、子どもに育てる。
アメリカ式危機管理教育を広めているRisk Watchの奥田悦子さんは、 「万が一の時に自分の身を守れる子どもとは、頭で考えるより前にまず動ける子どもなんです」といいます。現実に起きる災害は、パターン化されたものではもちろんありませんが、訓練により、万が一の時にも「大丈夫!何とかできる!」と思える体験をさせてあげているのだと。
奥田さんはCherry s Hugの運営団体である、いんふぁんとroomさくらんぼと連携し、関東で話題となっている子ども対象の安全教育ワークショップを開催しています。
具体的な内容は、火事に遭遇したはにどうすればいいのか。実は、アメリカでは、自分の体に火が付いた時の消し方を、当たり前の教育としてどの子も受けています。それが「STOP, DROP and ROLL!」=「止まって、倒れて、転がる!」です。
火というのは空気が供給されればさらに燃え盛りますから、手を振ったり走ったりせず、地面に接す面を増やすために寝転がり、転げまわることで窒息消化するというのは理にかなった方法です。しかし、日本では、大人でもほとんど誰も学んだことはまさに目からウロコ !
備える~防災ワークショップ~
ペットとの守るための防災ワークショップワーク防災
ペットを守ることと、地域の方に迷惑をかけない配慮ができることは、たぶん同異義語
『ペットとわたしの防災手帳』ワークショップをレポートします。
ペットの数は、15歳未満の子どもの数よりも多いということをご存知ですか? 発災時、人の安全が優先されることは間違いありませんが、これだけペットの数が増えれば、ペットを連れての避難について考えないわけにはいきません。今回のワークショップは、ペットとの防災について、 「ちゃんと考える」ことを目的として開催されました。
「ペットと私の防災手帳」作りは、まっさらのノートに、ペットの写真で表紙を作ることから始めます。花や星型に切り抜かれたキッドがたくさん用意されていて、思い思いに可愛らしくデコレーション。「ワー、カワイイ!」と我が家のアイドルの写真を見せ合い、それはそれは楽しそう!そして、手帳の中身へ。「ワクチンの接種は?」「性格は?人懐っこい?」といった質問を埋めていき、完成させました。
「この手帳を作ることで、ペットの健康や性格の課題を飼い主がまず認識し、どんな準備がいるかを考えるきっかけにできたらと思います。また、こうやって飼い主同士が出会い、ネットワークを作ることも大きな目的です」と、主催者である長岡京市災害ボランティアセンターの山田日和さん。
地域の中で、助け合える関係を作ることの重要性がいわれてきましたが、特別なニーズがある人たちのネットワーク作りは、さらに大きな防災力になるに違いありません。
【問合せ】
長岡京市防災ボランティアセンター
075-963-5508
支え合う災害ボランティア活動報告
被災地に安心・安全を取り戻すしてほしい!
岡山県倉敷市真備町でボランティア
7月の初旬、西日本を中心に全国的に大きな被害をもたらした「平成30年7月豪雨」。死者は200人を超え、平成に入って最悪の豪雨災害となりました。8月6日・7日の2日間、おとくにSANPOの協賛団体であるNPO法人京都くらし方研究会と(株)リヴグループ社員の有志21名が、河川の氾濫で大規模な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備町に災害ボランティアに入りました。
被災から1か月近くが経過したにもかかわらず、まちのいたる所に瓦礫が山となっており、「ただただ、すごい」という状況だったと、参加した橋本裕介さん。浸水被害という言葉で想像し得ることと、現実に目にする世界はあまりにも違っていました。水が地面を盛り上げて家を傾かせており、水の破壊力に驚愕したと。
川の氾濫は、乙訓地域でもけっして他人事ではありません。この豪雨でも、実際に川の水は危険水位に近いものがあり、避難指示も発令されていました。もしも私たちの地域が、被災地になったら…、そんな心の備えは常にしていおかなければなりません。そして、「自分たちの地域では被害がなかったとしても、「ヒトゴト」にぜず、「ジブンゴト」として出来ることを考えていきたいものです。