乙訓・まちの話題…P18
2市1町のユニークなまちの活性化の動きを集めました!
【Nagaokakyo】『竹のあかり』
バンビオ広場で繰り広げられた
竹の可能性をひろげるイルミネーション~竹のあかり
12月7日~1月14日、JR長岡京駅前バンビオ広場公園で行われていた「長岡京バンビオイルミネーション2 0 1 8 ~ 竹のひかり」。本誌VOL.10で紹介した竹アーティスト三橋玄さんがプロデュースしたこのイルミネーションは、長岡京ならではの竹をふんだんに使ったアーティステックなイルミネーションとなり、期間を通してたくさんの人が訪れ、カメラに収める様子が見られました。
期間中には、趣向を凝らしたイベントもたくさん!
12月7日の点灯式には、ママキッズまるごとマルシェが同時開催され、吉光清隆さんのプロジェクションマッピングの上を「光るこども電車」が走りました。ここでしか体験できない素敵な企画に、子どもたちの長い列は途切れることなく、点灯式を盛り上げていました。
そして、そんな広場公園の幻想的な光のオブジェを、ちょっと特別な席から眺めてもらおうという企画も! バンビオ1番館3階メインホール横のホワイエに設けられたナイトビューレストラン「LONG STAR HILL」です。イベントクリエイター・ANTENAと長岡京の人気イタリアンレストラン「センシビリータ」とのコラボ企画。イルミネーションのビューポイントとしてベストなこの場所を有効利用したいと、関係者が知恵を絞ったものでした。実験的に3日間、1日限定5組で開催され、予約がすぐに埋まるまさに幻の企画!
是非、次回も続けていって欲しいとの声がたくさん聞かれました。
年が明けては竹づくしのお茶会です
そして、年が明け1月6日には、メインオブジェ「繭」の中に茶席をしつらえお茶会がひらかれました。そう、今回のイルミネーション、実は、夜だけではなく日中、日の光の中でも別の美しさを感じることができます。繭の中に入り、空に浮かぶ竹のダイナミックさや繊細さを感じる、そんな楽しみです。
繭の中に、真新しい畳がひかれ、二畳中板のお茶席が造られました。そして、お茶碗やお茶入れ、花入など、お道具も三橋さんが竹で作られたもの。まさに、竹づくしのお茶会でした。寒い冬の日でしたが、薄茶一服をたくさんの方が楽しみに訪れていました。
たくさんの人たちが、初めての試みである竹のイルミネーションを成功させたい!と、関わった1カ月だったことが伝わります。何よりも、プロデューサーとして最初から最後まで、丁寧に関わっていらした三橋さんの姿勢に頭が下がります。2019年も、きっと素晴らしいイルミネーションとなると、期待が膨らみます。
竹林に竹の小屋が出現!
トムソーヤになれる夏休み
昨年夏に、向日市物集女長野の竹林に出現した竹の小屋。子どもたちが竹の職人さんたちと作りあげました。竹のまち向日市ならではのイベントです。手がけたのは、箕面市在住の小関皆乎さん。「放置竹林に楽しくかかわる」という素敵な目標を掲げ、乙訓地域の竹林で活動されています。子どもたちが竹に親しみ、竹林整備への理解を深める活動なのですが、子どもたちにとっては、トムソーヤになれるワクワクの夏休み!今年も、夏休みに楽しいイベントが開催される予定です。
開催情報は「籔の傍」をチェック!!
https://www.facebook.com/yabunosoba/
【Mukou】『洛西高架下大学』が開校!
“ヒトとヒトをつなぐ エキはまちの縁側”
TauT阪急洛西口が素敵すぎる!!
TauT(トート)阪急洛西口は、昨年秋にオープンした駅高架下に魅力的なお店が並ぶ空間です。その一角カフェ・ダイニング「巣箱」で今年から新しい試みが始まりました。人が行き交う駅の高架下をキャンパスに見立て、『トートで学び、洛西で活かす』そんなコンセプトで始まった「高架下大学」は、各回完結型で誰もが自由に参加できるセミナー&ワークショップです。定員30名のキャンパスは毎回満員御礼の大盛況。
『特急が止まらない駅の高架下は集客につながらない』という定説に反し、阪急電鉄 永田賢司課長補佐とエキ・リテール・サービス阪急阪神マネージャーの加藤淳さんらが中心となり、取り組んでいるのは、地元住民を巻き込む新しい駅のカタチ。その試みのひとつが「高架下大学」です。地域の誰もが自由に参加でき、新たな出会いや学びを得られる。そして地域の人同士や講師の先生とつながる、また阪急電鉄さんもまちのプレイヤーとつながる・・。そんな多くの期待を元にスタートしました。「予想以上の手応えを感じています。前回、野菜をテーマにしたセミナーでは、農家さんや地元NPOから、2018年12月に試験的に行った地元のとれたて野菜を販売するミニマルシェに関わりたいというお声をいただきました。実施に向けて検討を重ねています」と加藤さんは言います。
まちづくりがテーマのワークショップ(2月18日開催)では、高架下の活用について画期的なアイデアが続出。「皆さんのアイデアから、実現できるものがあるかもしれません」という永田課長補佐の講評に、参加者は目を輝かせていました。
現在は不定期開催ですが、今後は定期開催になるかも?次回はどんなテーマになるのか楽しみです。
【Oyamazaki】『大山崎町スイスフェア2019』
スイスのホストタウン大山崎町
スイスを身近に感じるイベント
2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、大山崎町はスイスのホストタウンに認定されています。ホストタウンとは、参加される国の人たちを良く知り、親しみを込めてお迎えしようという国の取組みです。自治体と何らかの縁のある国や地域が縁組されています。
大山崎町とスイスのご縁は、大山崎山荘の創設者である加賀正太郎さんが、スイスの峰・ユングフラウに日本人で初めて登頂したことや、スイスで盛んなフェンシングが大山崎町でも盛んだということ。特に、フェンシングは、オリンピックメダリストの太田雄貴さんが所属していた「京都フューチャーフェンシングクラブ」があり、たくさんの優秀な選手を輩出しています。大山崎町は日本でも屈指のフェンシングのまちなんです。
2月23日、大山崎体育館で開催された「大山崎町スイスフェア2019」。今年で3年目になるイベントです。日本人ヨーデル歌手の伊藤啓子さんらの「スイスアンサンブル エンツィアン」が、澄んだ声でヨーデルを聴かせてくれ、大きなチーズを溶かしてパンにのせていただく伝統料理ラクレットを楽しみ、スイスの伝統的な図柄の切り紙や的当てのウィリアムテルゲームなど、まちの人たちが手作りで作りあげたハートフルなイベントでした。
2020年の五輪まであと1年と少し。乙訓地域の唯一のホストタウンとして、五輪を支えていってくれることだと思います。