ラポート・トークとリポート・トーク
あなたの会話はどちらですか?
ラポート・トーク(rapport-talk)の「ラポート」はフランス語で「橋をかける」という意味があり、聞き手との信頼関係を築く会話の方法です。これに対し、会社などで事実を淡々と報告するだけの会話は「レポート・トーク」と言われています。
中村先生は参加者に「子どもの情緒や感情に働きかける話し方がとても重要です。これが出来ている家庭で育った子どもは、対人関係が安定しているのです。皆さんはラポート・トークができていますか? 」と問いかけます。
ラポート・トークを体験する
まずは二人で対面し自己紹介。すぐに和気あいあいの雰囲気になり、次は「あと出し」ジャンケン大会。あと出し役の人は必ず“負け”なくてはならないという奇妙なルールです。あとから出しているにもかかわらず、どうしても勝ってしまう人が続出。ジャンケンは“勝つ”もの、と長年思い込んで生きていると「こんなに負けられないものなのか・・・!!!」と驚きとともに、わー!、あっちゃー!と勝ってしまううめき声があちこちで上がり、大いに盛り上がりました。
次はジャンケンして、あいこになったらハグする、さらに肩をもみあってラポート・トークを実践する・・・と体を使った交流で、だんだんリラックスムードに。まるで昔からの友人が集まった同窓会のようです。その後は子どもの名前の由来を語り合ったり、子育ての悩みを話し合ったり・・・、まさにこの日学んだラポート・トークがあちこちのグループで盛んに行われました。
中村先生は「皆さんは子育てのいちばん旬の時期にいます。子育て期間は人生の中で、ほんの短い時間です。その中で今日学んだラポート・トークを、ぜひ実践してみて下さい。それは、子育てにおける色々な問題を乗り越えていく力になります」とこの日の講座を締めくくりました。
終了後、隣の部屋に子どもたちを迎えに行くおとうさんは、皆さんとてもいい顔をされていました。