地域の子どもたちが、
楽しくご飯を食べられる場をつくりたい
高校時代の同級生の3人のママ、桃井友美さん、小林静穂さん、坂早苗さんが、「さくらきっちん」を立ち上げたのは、今年2月のこと。ニュースで見聞きする、子どもだけで食事をするいわゆる「孤食」の風景が切なくて、「私たちのまちではそんなさみしい食事をする子を無くしたいよね」との思いからのスタートだったと桃井さん。大きなくくりで言えば、全国的に広まっている「こども食堂」ですが、でも、貧困対策というものにはちょっと違和感があり、目指しているのは、「地域の子どもたちがお腹一杯になって、楽しく遊べる場づくり」や「仕事に育児に忙しいお母さんやお父さんが、一息つける場づくり」だと。「大人になった時に『昔、さくらきっちんってとこで、みんなでご飯食べたの楽しかったよなぁ~』って思い出してもらえるような場を作りたいんです」と桃井さん。
順調だけど、悩みはたくさん
4月から資金集めの工作教室をはじめ、7月には初めてのこども食堂を開催しました。その後も、手打ち蕎麦職人さんの美味しいお蕎麦や流し素麺…と、8月末までに4回の食堂を開催しています。その間、補助金の申請や食材や会場の提供者探し、そして、調理などを手伝ってくれるボランティアの募集などをこなして、お見事です。「どうしよう…って思っていると、不思議なほど、次々と『ここにあるよ』『やってあげるよ』って言ってくれる人が現れるんです!」と。彼女たちの真っ直ぐな思いが、地域の人を動かしているんですね。
ただ、子どもがたくさんで食事ができる場所の確保に毎回苦心し、資金面でもギリギリの綱渡り状態だと言います。もっともっとたくさんの方にこの活動を知ってもらい、地域の子どもたちの笑顔のために一緒に活動してくれる人を求めています。
【さくらきっちん】
facebook:https://www.facebook.com/muko.kodomo
メール:sakura.muko@gmail.com
※月に土曜日の昼1回(イベントを兼ねた食堂)
金曜夜1回(食堂)の予定。
申し込み制ですから、facebookから予定を確認してください。